「お客様のために」の嘘。

海東です。

丸の内の地下道にある居酒屋で。
忘年会シーズンなのか、賑わう店内で
軟骨の唐揚げを頬張りながら。
大規模なクリエイティブ案件など、
数多くのプロジェクトを手がけている経営者と
話をしていました。

彼の話の中で、印象に残った部分。

「お客様のために」で仕事をしていて、
イマイチ、クリエイティブ感やモチベーションに
繋がらないとき。

それはきっと、その信条が
「きれいごと」になっているときだ、と。

例えば、恋人のために
クリスマスプレゼントとして
使い勝手の良いバッグを贈るとします。

彼女のためを想い、
その人の生活を思い浮かべながら
色々な店を周り、時間をかけて
贈り物を決めました。

そして、クリスマス当日、
バッグを手渡します。
リボンを解き、包装を剥がし、
バッグをみた彼女は、
「わぁっ」と笑顔になります。

その笑顔をみて、自分もハッピーになります。

誰のため、かなんていうのは、
自分が良いように使い慣らせば良いのです。

お客様のために、家族のために、
恋人のために、地域のために、
というのが、イマイチ原動力にならないのであれば、
最終的には「自分のため」と置き換えて、
推進力にしたら良い、という話でした。

「自分のために」が原動力になって、
相手が喜べば、それは結局、相手のためになります。

相手の笑顔とリンクした「自分のために」は、
ぐるりと回って、相手のためになり
そして自分のためになります。

確かに、私のクライアントでも、
何となく「家族のために」という表現で、
色々なことを考える人がいます。

でも、それが成果には直接的に
結びついていないような感覚のときもあるのです。

そういうとき、
「結局、家族の笑顔は自分のために過ぎない」
と考えるのも力の源泉になるな、と感じました。
（そしてそれはぐるりと回って、家族のためになります。）

誰かのために、が
自分の中で「きれいごと」になってしまったとき。
それは結局、相手の笑顔を見たい、
自分のためである、という考えてみてはいかがでしょう。

今日は、そんな提案の記事でした。

- 海東

追伸：

電車のホームにわーっ！て
人が入り乱れてても、
乗車のための列の線を引いておくと、
何となくみんながその線に沿って並びます。

インターネットにわーっ！て情報が溢れてても、
Googleに文字列を入れて検索すると、
雑多な情報が順番にぴしっと並びます。

日々の雑然としているようにみえるものを
ぴしっと並べるのは、
線だったり切り口だったりします。

要は、フレームワーク。
枠組み、とも言います。

枠組みとは、ある種の先人の叡智です。
とりあえず、そこに当てはめてみれば、
先行きがよくみえるようになる。

あなたの経営、フレームワークに当てはめて
ぴしっ！と整理してみませんか？？

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