PTA会長としてのスピーチ

やる気のスイッチを入れる方法 - 2学期のとある定例運営委員会 PTA会長挨拶

2015年10月5日
PTA 定例運営員会にて

PTA活動にご尽力をいただきありがとうございます。秋は、地元行事や学校行事が多くあります。会員の皆さまも活躍の機会が更に増える時期となります。時間を取られる場合もありますが、それ以上の「得るもの」を持ち帰っていただけること、心から祈念しています。いつも、本当にありがとうございます。

今月は、家族の「やる気」の話をします。昨今、情報が多すぎて多すぎて「人の判断基準」の風潮が変わってきている気がします。

・こういう意見があるから
・こういう事例があるから
・こういうデータがあるから
・こういう流行があるから
・こういう論評があるから

こういった情報に容易にアクセスできるようになり、「判断するための材料」があまりに多くなっていると感じます。でも、原点に立ち返ると、人の判断基準の源流は「自らの言葉」である方が自然です。人がどう言ったから、こんな情報があるから、こういった過去があるから、などではなく、「やる」と言った自分の言葉自体が行動の原点であり、行動の理由になった方が良いんです。なぜか。

行動の原点にはふたつあります。

・外部からの理由や根拠を原点にする
・自分の言葉を原点にする

このふたつ。いざ行動に移したとき、どちらか強く熱いモチベーションになり得るでしょうか。モチベーションは、テンションと違います。テンションは、水が瞬間的に沸点に達するようなものである一方、モチベーションは、床暖房のようにゆっくりと熱くなり、すぐには冷めません。外部からの理由や根拠を原点にした行動の場合、テンションの上がる場合はありますが、長く息の長いモチベーションには繋がりにくいです。だって、外部的な理由で始めた行動だから、外部の状況が変われば、すぐにやる気の温度も変わってしまうから。

一方、自分の言葉を原点にした行動の場合、行動する理由は「やる」と決めた自分の言葉でしかありませんから、まさに床暖房です。シンプルです。「やる」と、ピッとスイッチを入れるだけですから。お子さまを含め、家族のモチベーションを高く一定に保つ方法。それは「自分の言葉に責任を持つ」という姿勢を親が自ら体現することだと考えます。そして、その言葉から導かれる行動を因数分解し、細かくし、「ひとつひとつの動作」を瞬時にイメージできるまで細かくすること。

料理経験のない人が「カレーをつくろう」と思い立っても、あまりに目の前の霧が深すぎて、行動に繋がりにくい。一方、作業で因数分解し
■材料を買う→材料を切る→ご飯を炊く→材料を炒める→たまねぎの水分が充分に出るまで炒める→ルーを入れる→盛りつける、
と落とし込むことをすれば、次の行動が明確にイメージできるためにどんどん行動をし続けることができます。

やる気スイッチを入れて、それを入れっぱなしにする方法。それは、まずは「カレーをつくる」と自分で決める。「何が何でもつくる」と明確に決める。そして、そのための方法を「因数分解する」ということ。

今月もよろしくお願いいたします。

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この投稿の趣旨

10,000時間の法則、というものがあります。

ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。

私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。

歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。

そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。

世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑

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