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作業スピードについての違和感とテコ入れ| 第59回

作業スピードについての違和感とテコ入れ| 第59回

仕事が遅い人の方が残業が多くなり、給料が高くなる。
そんな違和感を解消するにはどうすればいいか、仕事が捗る方法について語っています。

前半は未来の筋トレや未来の翻訳がどんなふうになるのか、音姫が守っているプライバシーとは!?といった内容でお送りしています。

今回も、参宮橋の「こころ からだ ほぐしサロン turusan」のオーナー、鶴岡白眉(つるおかはくび)さんを話し相手に迎えてのポッドキャストです。

 

 

(ポッドキャスト本編の12:29~)

海東:はい、ご質問お願いします。

鶴岡:はい、読ませていただきます!


いつもためになるメールやニュースレターをありがとうございます。
今回は、スタッフについて相談をさせてください。
作業速度が遅いスタッフについてです。
スピードが遅いので、他のスタッフよりも残業が多いです。
パフォーマンスの良いスタッフは残業をほとんどしません。
結果、スピードの遅いスタッフの方が時間を多く働くため、給与が多くなります。

それぞれの給与の額について話し合うことはないとは思うのですが、私自身がサラリーマンだった頃に感じた違和感を、きっとスタッフを感じていると思うのです。
「何で仕事の遅い人の方が稼いでるんだ」という違和感です。

海東さんがこうした課題を解決しようとしたら、 まずは何から手をつけますか?
ご教示いただけたら嬉しいです。

From:空と海との間

海東:今日も冷たい雨が降っているんですかね。

鶴岡:かなしい…。

ちゃんとやっている人の違和感

海東:あーなるほど。サラリーマンの時に感じたっていうのは僕も感じてました。

鶴岡:これテーマですもんね。

海東:これどういう切り口で行きます? つるさんが店を多店舗展開してスタッフを雇った時に、おそらく雇ったスタッフはほぼ施術がメインになるじゃないですか。多分お客さんがいるはずなので、いわゆるこの違和感はスタッフからは起きないと思うんですけど、事務ですね、多分。

鶴岡:私の場合そうですね。うーん、時間を守れない人…コースの時間を守れない人とかは、やっぱり次のお客様が後になったりとか、それによって変に空間が空いたりとか、他のスタッフの休憩時間が狂ってしまうとか、そういうのはあります。

海東:あーそうか。

鶴岡:結果、自分が仕事が遅くて入りが遅くなったのに、その分後ろに伸びて残業がついちゃうとか、そういうのがあったから、それは受付の人が気をつけてちゃんと時間内に入るか注意するようにはしてました。

海東: なるほどね。

鶴岡: 私がいたところは全部時給計算だったから時間守って…ですね。

海東;やることは2つですね。 1、仕事をちゃんとやってる方の違和感を解消するのと、 2、遅いスタッフをどうにかテコ入れするパターンで、 1の違和感ってしょうがないんですよね。 今の日本の就労スタイルは、ほぼ自分の時間を売ってなんぼという計算をしてるんで、時間を売っている以上仕方ないですよね。 で、多分、僕もそうでしたけど、ちゃんと仕事を時間内に終わらせる、有休も全部取る、やることはちゃんとやる人の方がボーナスは出てるんですよ。

鶴岡:いや、職種によるんじゃないですか?

海東:それはそう。業種がこの方分からないのであれなんですけど、そういうところで、ときどき見てるよっていうことを伝えるだけで違うと思う。

鶴岡:そうそうそう。 1の人は評価をしてあげないと、どんどん不満はたまる一方。

1動作、2アクション

海東:で、作業パフォーマンス悪い人どうするかって話なんですけど、多分自分がやらなきゃいけないことの全体像が分かってないんですよね。

鶴岡:うんうん。

海東:まず何をやらなくちゃいけないのか。 タスクを洗い出す事、 アクション2、因数分解。 タスクの書き出しはいろんなところで言ってるのであれなんですけど、今週、今月、自分がやらなきゃいけないことが、全部外に書き出されている状態をまず作らせる。

鶴岡:うん。

海東:そのために月3時間とか週1時間とか時間使わせて、やらなきゃいけないこと全部書けと、それでまず、自分がやる作業のアウトラインを理解してもらうことがひとつ。 業種にもよるんですけど、どの業種にも比較的当てはまるとは思うんですけど、すごくホールの動きが悪い飲食店って、1か所完全すればそこそこコンバージョンが上がるって言うのがあって、

鶴岡:ふーん。

海東:1アクションにつき、2つのことをやれば良いって言うのがあるんです。

鶴岡:なにするんですか?

海東:たとえば、僕がホールで鶴さんがお客さんで来てて、コップを下げに来たら、それだけで動かないんですよ。下げて、ついでにもう一個なんかやってくるんです。注文聞くでもいいし。

鶴岡:うんうんうん。

海東:ここに布巾を持ってれば隣のテーブルいつでも拭いて帰ってこれるし、必ず1動作につき、2つのアクションをすれば、すごく上がるんですパフォーマンス。

鶴岡:なるほど。

海東:ただワインを持っていくだけで行くなっていう。 もちろん温かいものは温かいうちに出さないといけないというのはあるんだけど、習慣的にキッチンから1度出たら、2つのことをして帰って来るっていう風に決めれば結構よくて。 パソコン作業だとまた違いはあるんでしょうけど、一回は立ち上がると思うんですよ、なんか書類持って行ったり、上司にハンコもらいに行くでも良いけど、その時にもう一個なんかやれば良いんですよね。

鶴岡:じゃあそれを考えついてから、行動すればいいんですか?

海東:最初はそうなると思います。でも歩きながら考えた方が良いと思いますけどね。

タスク管理と因数分解

鶴岡:この方はどういうあれなんでしょうね。

海東:ね、職種がちょっと分からないからね。 最後に因数分解で、これは記事とか文章書く時が一番例が分かりやすいんですけど、 「何書くかまず決める」じゃないですか。 で、「書く」じゃないですか。 で、「文章をきれいに整える」じゃないですか。 この3つを一緒にやってる人が多いんですよ こうかなー?って考えながら書いて、あ、間違えたって言って消して、バックスペース押すんですけど、これ全部分けると超早くなるんですよね。

鶴岡:ふーん。

海東:何書くか決める ただ、頭に今あるものを全部…っ

鶴岡:ああ、言ってましたね! なんか隠しながらって言ってたやつ…。

海東:そうそう 多分ここでも言ってると思うんで、聞き返していただければと思うんですけど、最後に誤字脱字と変換ミスを直す。 作業を細かく因数分解して、今自分はこれをやってますって言うのが決まれば、作業早くなるんで、この3つをちょっと教えてあげると良いかな。

鶴岡:仕事が遅い人って、その人自身が遅いんだよっていうことって分かってるんですかね?

海東:どうなんでしょうね?

鶴岡:その辺も教えていって自覚を促さないといけないのかなって…。

海東:ああ、そうすると工数表を作ったらいいですね。

鶴岡:目で見えるように?

海東:うんうん、工数表は使った方が良いですよ、原価計算できないもんね。

鶴岡:じゃあそれぞれの仕事の進捗状況とかやった量が分かるようにして、

海東:そうそうそうそう

鶴岡:これだけ差があるんだよっていうのが分かれば、 出来るひとは「おおー!」ってなるだろうし。

海東:そう思いますね。

鶴岡:あなたは遅いんだよって言うのも結構言いづらいというか…。

海東:うん、「速くしろ」ってことじゃないですよねー。

鶴岡:ちょっとちがいますよね。

海東:そうね。 うん、そんな感じで、まずはタスクを書き出させますね。

鶴岡:因数分解。

海東:タスク管理と因数分解がセットかな。書き出したタスクが大きすぎたら、一回割れって言って、1回動いたら2つタスクが解消されていくように作ってみてはどうかという感じ。

鶴岡:あと、そうやって因数分解して、手間にはなるけど、仕事ができる人がどんどん振っていくっていうのが。

海東:あ、そっちのが良いかもしれないね。

鶴岡:自分で考えてやりずらい人は指示を与えるしか…。

海東:残業っていうのはなくならないみたいですね。

残業はなくならない?

鶴岡:お客さんからよく聞きますよ、チームとして残業を何時間以内にやってくださいって割り振るか、ただ割り振るとできなくて残ってる人が多くなっちゃう。 その割り振り方がすごく難しいって…。

海東:ね、大手なんかは水曜日ノー残業デーとか言って。

鶴岡:多いですね。

海東:5時半に電気消えるけど、もう習慣的に電気バサって切れたら点けに行く人が決まってるとかね。明らかに帰れないでしょこれっていう、それがあったから電源入らないようにしちゃったんですよ。そうするとみんな近場のルノアールに行くんですよ。 だから残業は…何時までに帰れっていうのは、人が多ければ多いほど通用しないですよね。

鶴岡:うーん。

海東:答え出たのかな、この辺をうまく組み合せて頂いて。

鶴岡:そうですね

海東:何をやってるのか経営者が理解するのも良いと思う。 今こいつ何やってるんだろうって分かったら、どのくらい時間かけてるんだろうって、改めて書き出して。

鶴岡:そうですね。

海東:と、いうことでいかがでしょうか?

鶴岡:はい、じゃあ言います!

海東:そんな大それた…(笑)

鶴岡:【ザ・プロフェッショナル】Podcastでは、質問を受けつけています。 【ザ・プロフェッショナル】のメールマガジンにご返信いただく形で、 質問を送ってください。よろしくお願いします。

海東鶴岡:ありがとうございます。

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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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