生産性を上げたい

約束を破った人(家族のこと)

From:海東和貴
丸の内のオフィスより

これを読んでいる方にはご存知の方が多いかと思いますが、
私は子どもらの通う学校でPTAの代表を務めていました。
毎月、定例の運営会議というものがあります。
役員と、校長、副校長が集まる会議です。
当然、冒頭では会の代表者として挨拶をします。

私は、
「誰も自分の話を聞きたいとは思っていない」
というスタンスで会議に臨んでいたので、
基本的に挨拶文は紙にプリントして配り、
「本日の挨拶は紙面に代えさせていただきます。」
の一言で終わらせていました。

その紙面は、定例運営会議が終わった後、
印刷されて全校に配布されます。
当時は“会長のコラム”とひっそりと呼ばれていて、
よく「今月のコラムの感想です」とお言葉をいただいたりしました。

その中で、ある種の反響を得た記事を
一部、経営者向けに加筆修正して今回の記事とします。

この記事は、未だに(3年の任期を退任して半年が経つのに)
「あのコラムはインパクトがありました」
と教職員からお言葉をいただくことがあります。

* * *

私は、「その人」との約束を破った。
生まれて初めて愛した異性。
生まれて初めてバレンタインデーに、チョコレートを贈った相手。
完璧な人生の先輩。
愛妻の存在は知っていたけど、私は本気だった。

なのに、だんだん欠点が見え始めた。
大切な時に、仕事。束縛。
年下の私をいつまでも
子供あつかいすることにも我慢できなくなった。
会話が途切れた。

長い年月・・・。

そして大学を出た私には、他に好きな人が。
どこか「その人」に似ていた。結婚を決意。
「その人」は黙っているだけだった。
式は、2月14日。
新しい恋人に私が愛を告白した日。

その朝、「その人」と二人きりで会い、
お別れのチョコレートを贈った。

「約束を破ってごめんね」という言葉に、
「その人」と私は数年ぶりの笑顔をかわした。

バージンロードへ向かう私は、
守れなかった「約束」を心の中で繰り返していた。

「大きくなったらパパのお嫁さんになるの」

チョコレートで、愛を伝える日。
チョコレートは、明治。

* * *

これは明治製菓のコピーです。
内心「やるなー!」と唸ってしまいました。

子どもとの時間は、あっという間。
子どもたちは日々成長していて、自立心を培っています。
いつの間にか大人になった我が子を感じる、
という日も時にあるでしょう。

親としてのかけがえのないその時間を、
仕事に費やさないといけないことに
苦痛や罪悪感を感じる日もあるはずです。

一方で私が子どもの頃を思い返すと、
父親がバリバリと働いていたことは、
ある種の誇りでもありました。

親がバリバリと仕事をしてくれたからこそ、
体験できた時間や、有意義な機会がありました。

世の中、色々なものが表裏一体になっています。
良いことの裏には悪いことがあるかもしれませんし、
悪いことの裏に良いことがある場合も多々あります。

ネガティブな部分にのみ焦点を合わせても、
人生は楽しくないと思っています。
ついつい日々を送りながら、
行動をしながら、色々と考えてしまうこと、
あると思います。

でも、大事なことは、
「考える時間」と「行動する時間」を分ける、
ということだと思っています。

家族と仕事のバランスについて「考える時間」は
しっかりと考える。

そして、そこで決めたこと、
例えば平日と土曜日の6日間は働き、
日曜日は家族との時間に没頭しようと決めたのなら、
その決めた時間は、行動に集中すること。

行動している時には。
苦痛や罪悪感を感じたとしても
それは心にしまって目の前のことに集中する。

そしてその次の「考える時間」が来たら、
あのとき感じた感情を掘り返し、
「じゃあ、どうすればこの感情をポジティブなものに変えられるのか」
と考え、次の行動に落とし込むこと。

これが重要と考えています。

自分のこと、家族のこと、色々なバランスのこと、
「考えるための時間」を取っていますか?

手帳を開いて、空いている時間、
人と会う約束のない時間を探してください。
そして、そこに「考える時間」と書き込み、
人とではない、紛れもなく“自分との約束”を書き込み、
それを実行してください。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。


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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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