生産性を上げたい

社長のための時間防御方法

From:海東和貴
丸の内のオフィスより

自分の生活の中で
“本当に緊急なこと”というのは
そうそうないと思っています。

緊急っぽい体裁で連絡が来ても、
実は“単に自分が早く話したかっただけ”
という場合がほとんどです。


私は、基本的に電話に出ません。
基本的には電話も予約制にしていますし、
ふいにかかってきていた電話についても
こちらで予め決めた時間に留守番電話を確認して、
順に折り返す、ということにしています。
(つまり、留守電がない着信履歴だけのものには折り返しません。)

例えば、朝の10時に着信があったとします。
私はその日、17時に折り返し電話対応をする、と決めていたとします。
17時に留守電を確認し、折り返す。
すると、だいたいの場合、用事は終わっています。

「あ、あの件?もう解決しました。」ってね。

ほら、別に私でなくて解決できる話だった。


堀江貴文さんの著作『多動力』にある内容ですが、
世の中には“同期通信”と“非同期通信”があります。

同期通信は、その通信に関わる人の全てが
同じ時間を共有して、同期している状態のもの。
対面、電話、音声チャットなど。

対して非同期通信は、その通信に関わる人が
同じ時間を共有していない状態のもの。
メール、LINE、テキストチャットなど。


正直、多くのコミュニケーションは
“非同期通信”で事足ります。

いや、ちょっとまって。

“温かみ”だったり、“寂しさ”という
心情面の言い分はよくわかっています。
ただ、このあとにこの心情面のことを凌駕する、
説得力のある話をします。


私は、【ザ・プロフェッショナル】® ポッドキャスト、
というのをやっています。
あれは収録に際して、放送用の動画ファイルと、
バックアップ用の“音声のみ”のファイルがあります。
これらのファイルを比較すると、
音声のみのファイルは相当に軽いんです。データ容量が小さい。
もの凄い“差”があります。
そして、それを文字起こししてテキスト化すると、
データ容量としてはもっともっと小さくなります。


少し前。
遠隔のコミュニケーションとして手軽だったのは、
「電話」でした。電話で用件を伝えること。
1回の電話で10分コミュニケーションを取ったとすると、
音声ファイルのデータ容量としては、10 MB(メガバイト)くらいでしょう。

ところが、仮にそこで話した内容をテキストにして
Facebookメッセンジャーで伝えたとすると、
仮に原稿用紙1枚分の情報が行き交ったとして、
400文字の容量が800 B(バイト)。

10 MB は、10,000,000 B なので、
10,000,000 ÷ 800 =12,500

12,500 分の 1 の容量で済むことになります。


ここで考えてほしいのは「容量が小さい方が良い」
ということではなくて、結局のところ
「コミュニケーションの最小単位が小さくなってきている」
ということなんです。

小さな塊の、コミュニケーション。


発信者側は、何も考えずに(受信者側の都合を考えずに)
ぽんぽん言葉を送ることができます。
何も考えずに送ることができるので、
自然と、数が増す傾向にあります。頻度が高くなる。


何も良いのですが、何かスポーツをしていて、
ノリに乗っているときに
監督から数分に一度は試合を止められ、
「こういうこと思いついたから、これでやって!」
と言われ続けたら、
試合を止められた選手としてはリズムが崩れ、
きっと集中できないだろうと思うのです。

スキーで、山の頂上まで高速リフトで上がって、
すいすい気持ちよく滑っているのに、
事あるごとにそれを止められて話しかけたら、
麓につくころにはイライラしているか、
疲れ切っているのではないかと思うのです。


話が大きく旋回してしまいましたが、要は
・基本的には非同期通信で事足りるのではないか
・温かみを伝えたいのであれば、時々、手紙を書けば良いのではないか
・声が聞きたいのであれば電話をしても結構だけど、予約制にしたら良いのではないか
といこと。

そして、
・基本、相手は自分の都合でコミュニケーションを始めているのだから
 電話にしてもメールにしても、
 別に“すぐに”応答しなくて良いのではないか
と考えてみてほしいんです。


時に、コミュニケーションの“即時性”を求める人もいますが、
それは“その人の価値観”でしかありません。
それが善い悪いではなく、
「あなたはどういう価値観で生きるのですか?」
ということ。

スキーでノリに乗って滑っているときに、
何度も途中で話しかけられて
その気持ち良さやリズムを阻害されても良いのか?
と自分に問いかけてみてください。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。


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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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