セミナーを受けて本を読んでも、巧くいかない、たった1つの理由。

セミナーで勉強したり、本を読んでも、それを実生活の向上に活かせないという人がいたとします。

理由は簡単です。

例えば、とても勉強家の人がいたとします。
あるセミナーを受けました。

その人を、仮に「時計」に例えます。
（自分はどうしても、1日2秒、時計が進んでしまう。）
という悩みを持っていました。
その2秒を修正し、自らを向上させるためにセミナーを受講しました。

想像してみてほしいのですが、そのセミナーの講師は、きっと正確な時を刻んでいる人なんです。
その「正確な時を刻むための方法」を伝授するためのセミナー。
正確な時を刻むための「歯車の設計」を教えてくれるはずなんです。

ここで仮に、受講者が「歯車の設計」の中から、「自分にとって良さそう！」と思った歯車をいくつかピックアップして、それを自分の持つ歯車に無理矢理に付け足したら。
正確な時を刻めるはずはないんですよ。
余計におかしくなります。

その人が何をすれば良いかと言えば。
まず、自分の中に組み込まれている「歯車一式」をそのまま外に取り出して、セミナーで教わった歯車一式を「そのまま」自分にインストールすることなんです。

それでしばらく生活をしてみて、後から、自分なりのアレンジをすれば良いんです。
一旦、外に取り出した古い歯車からも、差し支えのない範囲で、新しい機構に組み戻してあげることだってできます。

要は、セミナーや教材で習ったことは、まずは「そのまま実践する」ということです。
自分なりの解釈で「使えるところ」だけピックアップしたって、構造を壊してしまうだけです。
得たいものからは、程遠い結果になってしまいます。

セミナーを受けたり、本を読んだりしたら、まずは「そのまま受け止める」ということをしてみては？と言うご提案です。