生産性を上げたい

予約システムの考え方

From:海東和貴
自宅近くの昔ながらの喫茶室より

先日、代々木のとある飲食店で会合を行った際のこと。
我々の隣の区画に、
20人規模の宴会の予約が入っていました。
食器や鍋の準備が万端にされている状態です。

しばらくすると、お店の人がそれを片づけ始めました。
どうやら、連絡なしで来店しなかったため、
キャンセルになったようです。
お店としては大きな損失です。

店舗ビジネスの損失として、
別に挙げることのできるものとしては、
アイドルタイムがあります。
「仕事がない時間帯」のことです。

例えば、美容室。14時から予約が入ったとします。
対応内容としては60分で済む見込み。
すると、次の予約は15時に入るのが理想です。
例えば、15時30分に入ってしまうと、
15時から15時30分の間に予約を入れることが難しくなり、
必然的にその30分は収益を生まない時間になります。
ずーっと連続して次々と顧客の髪を整え続けた方が、
店舗としての収益性は上がるということ。
空き時間をつくらず、
ずっと対応し続けた方が回転率が高まって、
収益性が上がります。

とある美容室の話。
インターネット経由で入る
予約の動向について調査をしました。
すると、インターネットからの予約のお客様は
「特に時間帯のこだわりがなく、
空いていればどこでも良い」
という人の割合が高いことに気がついたのです。

そこで、その美容室では予約システムを改良し、
次のようにすることにしました。

全く予約のない日の表示が、例えば(↓)下記だとしましょう。

13:00受付可
13:30受付可
14:00受付可
14:30受付可
15:00受付可
15:30受付可
16:00受付可
16:30受付可
17:00受付可

全て受付可能な状態になっています。
ここで例えば、14時から60分の予約が入ったとします。
そうすると、その後の予約システム上では、
予約の入った時間帯の前60分と、後ろの30分コマ以外、
全てを「予約在り(受付不可)」と表示されるようにしたのです。

13:00受付可
13:30受付可
14:00予約在り
14:30予約在り
15:00受付可
15:30予約在り
16:00予約在り
16:30予約在り
17:00予約在り


インターネットからの予約のお客様は
「特に時間帯のこだわりがなく、
空いていればどこでも良い」という人が多かったので
この状態で表示しておけば「15時が空いてるならここで」
と迷わず予約を入れることになり、
お店としてはアイドルタイムができず、
隙間なく店を稼働させることができ、
回転率が向上し収益性が上がった、ということです。

あなたのビジネスにおいて、
顧客の動向を調査した上で、
アイドルタイムをなくすことのできるアイディアはありますか??
紙に書き出してみましょう。


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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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