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チャンスかリスクか

From:海東和貴
自宅近くのカフェより

「チャンスの神様には前髪しかない」
という格言(?)があります。
割と様々なシーンで使われているこの台詞。
どうやら、モデルがいるようです。

ギリシャ神話の神、カイロス。
ギリシア語で「機会(チャンス)」を意味する男性神です。
このカイロスの風貌の特徴として
頭髪が挙げられます。
前髪は長い。
でも後頭部が禿げた美少年。
そんな姿で表されているのです。
まさに「チャンスの神は前髪しかない」のモデル。

「好機はすぐに捉えなければ
後から捉えることは出来ない」
という意味の象徴でしょう。

一方、これは持論であって
特に学術的根拠があるわけではないのですが、
この神様に後ろ髪がなかったのには、
別の理由があったのではないかとも思うのです。

どういうことか。

神話の世界では、神と人間の関わりについて
色々な切り口で描かれます。
そんな中でこの「後ろ髪がない」というのは、
「前髪でチャンスを掴めなかったね、
残念だったね。」
という受け取り方の他に、
「後ろ髪、掴めなくて良かったね。」
「大変なリスクを掴まずに済んだね。良かったね。」
という意味合いもあるのではないか、と。

“Chance”という言葉には、
好機・勝算・可能性という意味の他に、
冒険・賭け・リスクという意味もあります。

つまり、カイロスが運んできたチャンスは、
「好機」ではなく「リスク」である可能性もある、
と思うのです。

本当の資産家は、
「いかにお金を増やすか」ではなく
「いかにお金を減らさないようにするか」に
頭を使うと言います。
既に自分には良い運気が満ちていて、
それを損なう要素は減らしたい、
という人生のステージもあります。

チャンスの前髪を掴んだら、
実はそれは「好機」ではなく
「リスク」であったということもあり得ます。
もちろん、経営者は
「リスク」を取らないと勝つことができません。
そのバランス感覚が求められる役職です。

では、どう考えたら良いのか。

「東洋のユダヤ人」とも言われる
客家(はっか)の言葉に、
こういうものがあります。

「準備していなかったチャンスはリスク。」

家族、取引先、従業員、
その家族、ステークホルダーなど、
経営者には守る必要のあるものも多いです。
その中で、やはり養わなくてはならないと思うのは
「直観力(本質を直接的に観る力)」だな、
と改めて感じるのです。

そのチャンスが本当にチャンスなのか。
後ろ髪がないからといって
闇雲に慌てて手を出して良いものなのかどうか、
それを観る力を養うことで、
ビジネスが更にパワフルになると思っています。


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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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