自分を俯瞰する方法

From：海東和貴
神田のスターバックスより

物事は“立体的”にみた方が良い、
と言われたとき、どんなイメージがわきますか？？

「そりゃあ“平面的”よりは“立体的”な方が良いと思う」
という感じでしょうか。

そもそものこの世界が「三次元である」と言われていますし、
全てのものが立体的に構築されていますから
「そりゃあ“平面的”よりは“立体的”な方が良い」
という前提でこの記事は進めたいと思います。


立体的にみる。
俯瞰する。

経営者ならできているとは思いますが、
領域ごとにみると、得手不得手はあるのではないか、
というのが個人的な見解です。

ビジネスモデルに関しては“立体的”に考えられるけれど、
家族との会話は“平面的”になってしまう、だったり。

取引先との関係性は“立体的”にみることができるけれど、
部下との関係性は“平面的”に捉えてしまう、だったり。

色々な見方があると思うのです。


物事を立体的にみるためのトレーニングとして、
簡単なものが2つあります。


ひとつ：“手段”と“目的”を区別する。
ひとつ：“共感”の視点を取り入れる。


まず、前者について考えます。
“手段”と“目的”を区別すること。

例えば、広報に関する会議などで、
「SNSでの発信をどうするか」について議論していたとします。
議論が煮詰まってくると、
「SNSでの発信そのものが“目的”として捉えられている」
という状態になる場合が往々にしてあります。

でも、原点に立ち返れば、
SNS発信は、何かを実現するための“手段”でしかありません。
“手段”であって、“目的”ではないのです。

“手段”と“目的”を区別し、そのことがあやふやになって
話が進んでいないかを確認する視点を持つと、
あなたの“立体的な思考”は更に進化します。

ひとつ：“手段”と“目的”を区別する。


そして、後者について考えましょう。
“共感”の視点を取り入れること。

共感、と似た言葉で“同感”だったり“同情”だったり、
という言葉があります。
これらは似ていますが、全く異なる概念です。

同感とは、
同じように考えること。同じように感ずること。
同情とは、
他人の苦しみ悲しみ不幸などを同じように感じ，思いやりいたわりの心をもつこと。

一方、共感とは、
シンパシーです。他人の体験する感情を自分のもののように感じとることです。

ある人が、目の前にある物体を「長方形だ！」と言っていたとします。
でも、あなたには三角形にみえるのです。
どう考えても、それが長方形だとは思えません。
相手に対して（何を言っているんだ）という思いが渦巻きます。

このとき、同感も同情もしなくて良いのです。

世界は平面ではなく、立体です、
ぐるっと視点を回して、よーくその物体を観察してみてください。
立ち位置を変えてみたら、自分にとって三角形にみえていた物体は、
実はチーズケーキだったことがわかるのです。

ああ、我々はチーズケーキをみながら議論していたのか、
とまずは現状を認識し、そのまま相手の立ち位置に移ってみてください。
そこからみると、チーズケーキを横から眺めていて、
その人の言う通り、確かに目の前の物体は長方形にみえるのです。

ああ、そうか。
この人の視点からだと、長方形にみえるのね。

こう思うことが、共感です。
そのあとに、（まぁ、自分は上からみた形の方が好きだけどね）
と思ってもいいのです。
まずは、相手がどの立ち位置から物事をみているのかを認識すること。

これが、“立体的”な思考のトレーニングになります。

ひとつ：“共感”の視点を取り入れる。


物事を立体的にみられる能力を高めると、
世界を思いのままに俯瞰し、
その一端を操りやすくなっていきます。

トレーニングをして、よりビジネスを思いのままに、
発展させていただければと思っています。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。





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