兆し

From：海東和貴
自宅の書斎より

縁起、という言葉があります。辞書によれば、

 物事の吉凶の前兆。きざし。前ぶれ。「―がよい」

という意味です。


一方、字面（じづら）をそのまま分解すると、
“縁”を“起こす”となります。
縁を起こすことが、兆し。


ダイヤモンド出版から出された著書、
『嫌われる勇気』
の中に、こういう記載があります。曰く

「われわれはみな、『ここにいてもいいんだ』という所属感を求めている。
（中略）
所属感というのはただそこにいるだけで得られるものではなく、
共同体に対して自らが積極的にコミットすることによって
得られるものだと考えます。」


例えば、人間関係。
例えば、家族との関係。
例えば、顧客との関係。
例えば、部下との関係。
例えば、ビジネスの成長。

何かが“思ったよりも上手くいっていない”と感じるとき、
“縁を起こす”行為、こちらから縁を起こすためのアクション、
即ち「積極的なコミットメント」において、
自分に足りていないものがないかを考えるための時間を
時に取ることで改善に向かう場合があります。


「物足りなさ」を感じている領域において、
「縁起」を意識できていない部分がないか
ほんの少しの間、目を閉じて考えてみてください。


多くの場合、その「物足りなさ」を感じている領域において
しっかりと「時間が取れていない」ということが
ボトルネックだったりします。
手帳を開いて、その領域へのコミットメントが足りているか
見つめてみる時間も大事だと感じています。






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