Amazonで敷居を乗り越えた話

From：海東和貴
渋谷のエスタシオン カフェより

その日、揺れる電車の中で
私はiPhoneを触っていた。
画面には、Amazonのアプリ。
今まで敷居が高いと勝手に思って
なかなか手が出せなかった、この分野。

窓から差し込む温かい日射しと、
車内のほどよくキリッとした雰囲気に
背中を押され、私はついに
1-Clickで今すぐ買う
のボタンを押した。

＊　＊　＊

源頼朝、北条政子、徳川家康、
そして天皇家。
彼らがずっと読み、勉強をしてきた「帝王学」。

王家などの特別な地位の跡継ぎに対して
幼少時から施される特別な教育のことです。
具体的には突き詰めたリーダーシップ論。
幅広い智・経験・作法、跡継ぎとしての人格、
人間形成に到るまでをも含む全人的教育とも言えます。

ついに敷居を乗り越え、読み始めるに至り、
現状は2回読了。
3度目に入っています。

この中で「六正」「六邪」の考え方があります。
今回の記事では、これらをテーマにします。

掻い摘まんで言えば、
ゆくゆく潰れる会社の経営者が抱えている、
ある種類の部下たちについて。

その部下とは、、、

1)?? ?高い役職に安住して高給をむさぼる、
やるべきことに専念せず、
周囲の情勢をうかがっているもの

2)?? ?主君のやることなすこと、
すべて「正しい」といい、迎合するだけで、
後々の問題を考えないもの

3)?? ?口が達者で温和にみえるが、善者をねたみ、
自分が失脚させたいと思う者の短所を誇張して伝え、
組織を内から崩壊させるもの

4)?? ?自分の非は徹底的にごまかし、
言葉巧みに自分の正当性を訴え、
保身のため組織内で揉め事をつくり出すもの

5)?? ?権力を思うがままにして、
都合のよい基準をつくり、
自らの派閥をつくって地位や名誉を高めようとするもの

6)?? ?自分の手先と一緒になって主君に_の報告を行い、
正しいこと/悪いことの区別をなくし、組織外までの悪評を広めようとするもの

あなたの周りにこういう人が多い場合、要注意です。

では、どんな人に囲まれていれば良いのか。
帝王学によれば、それは「六正」という属性の人々です。

1)?? ?兆候がなくとも、万が一の危機を予測し、
それを未然に封じるもの

2)?? ?物事の善し悪しが分かり、
主君のよいところを伸ばし、欠点を救うもの

3)?? ?日々鍛錬を怠らず、優れた人材の登用を勧め、
歴史にならって主君を励ますもの

4)?? ?成功/失敗を的確に予測し、
禍を転じ福として、主君に心配をかけさせないもの

5)?? ?節度を守り、法を尊重し、
自らの高給は辞退し、手柄は人に譲るもの

6)?? ?組織が混乱しても、決して媚びることなく、
主君の面前でその間違いを諫めるもの

私は、このことを知ってから、
組織づくりが楽しくて仕方がない状態です。
何かに意見されればそれは気持ちの良いものではありませんが、
「Yesマン」に囲まれている危うさを、
しっかりと実感したのです。

この記事を読んでくださっているあなたには、
意図的に「六正」の属性を持つ人を入れる努力、
ぜひしてほしいと思っています。

そして、もし気が向けば
帝王学の解説書を手に取ってみてください。
先人たちの智に触れることができます。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

追伸：

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