新製品・新事業を開発したい

これ、考えたことありますか?

From:海東和貴
丸の内のオフィスより

その日、私は長崎県の温泉旅館にいました。
40年以上の歴史があるリゾート旅館です。

浴衣に着替え、宿の周りを散策し、
温泉に浸かり、美味しい食事に舌鼓を打つ。

快適に過ごしていましたが、
実はこの旅行にはあるミッションがありました。
ただの旅行ではなったかったのです。

この旅館、年間の売上は8億円。
有利子負債が20億円あります。
メインバンクから
「返済が滞っているので競売にかける」
と言われているのが実情です。
それを解決するために何が出来るのか、
それを考えることが今回の旅の目的でした。

アプローチ方法としては
「M&A」しかないだろう、_という結論です。

これを、どのように進めるか。

まずは、この旅館。
創業40年以上ということで、建物の状態が気になります。
設備デューデリジェンスをかける必要がある、と判断。
エンジニアリング・レポートの作成を依頼。
その上で、この企業に存在意義があるのかを検討します。
40年の歴史。_年間の売上規模が8億円。
地域経済のことを思えば、活かした方がよさそうです。

残すと決まれば、整理が必要。
法的整理にするか、私的整理にするか。

旅館業のため、ブランドのイメージの毀損はダメージが大きい。
法的整理による民事再生の場合_「破産」というイメージがつきまとうため、
この企業にとっては、よろしくない。
私的整理で進める方向としました。
地域経済との信頼関係を継続していくために、
ステークホルダーを守るためにも、やはり私的整理が適当。

続いて、税務デューデリジェンス。
資金繰りが悪化している企業は、
固定資産税や社会保険料、入湯税などの未納があり得る。
その辺りの実情を把握し、「第二会社方式」を選択することに。

負債部分と事業部分を分離し、
事業会社にスポンサーをつけ、M&Aを実行する。
負債部分を分離して清算するために、
債務免除益も回避できます。

ここで、考えなくてはならないこと。
メインバンクは「競売」と言っているので、
実際、いくらで売ろうと算段しているのかを探る必要があります。
スポンサーには、それ以上の価格で買ってもらうよう
方向付けていかねばなりません。

私の仕事は、経営者を支援すること。
経営者が、より少ない労力で、_より早く、
事業を成長させるサポートをすること。

ただ、矛盾するようですが、_経営者個人ではなく、
ハードウェアとしての「会社」そのものを俯瞰し、
思考を深める能力も重要。

どうやって包括的に企業を元気にできるのか。
または、再建することができるのか。
その模索のために、連続講座を受けています。

冒頭の内容は、
そのケーススタディーの演習問題として出た内容です。
個人的に、ものっ凄く思考が深まりました。

ご自身のビジネス。
会社を「ハード」としてみたときに、
「ソフト」として、あなたが求められている仕事は何ですか?
ときに、それを書き出してみことも大事。

 

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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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