PTA会長としてのスピーチ

リトルミィの言葉 - 2学期のとある定例運営委員会 PTA会長挨拶

2016年10月5日
PTA 定例運営員会にて

縛らないことよ、自分で自分を。
わたしはかわいい、わたしはブス。
わたしは賢い、わたしはダメ。
わたしはモテる、わたしはモテない。
あなた、自分をすぐ何かに決めつけようとするでしょ。
本当の自分を見つけるのはもっとずっとずっと先の話。
今することは、一生懸命迷うことよ。

* * *

ムーミン谷に住む、リトルミィ。彼女の台詞に上記があります。人は、人をラベリングします。何かの札を貼り、属性分けをします。今の学校教育にもその傾向があります。子どもにラベルを貼り、区別します。少し不可解な思考や行動をする人には「病名」というラベルを貼り、社会的に区別します。人はラベルが貼られ、区別されることで安心します。お化けに「お化け」という名前がついた途端、怖さが減ったという歴史もあるほどです。人は区別し、ラベルを貼ることで安心感を得ます。あの人は、社長。あの音は、ラップ音。ネットゲームばかりやっている彼は、ゲーマー。ブロガー議員。恋愛体質。あの人はビール飲めないの?あ、糖尿なのか。全て、ラベリング。

ここからが本題。逆の視点でみてみましょう。これを読んでくださっているあなたは、あなた自身やご自身のお子さま、ご家族、ご縁のある人に対して、適切なラベルを貼っていますか?

例えば、私の例をひとつ。ある人と、全く話が噛み合わないことがありました。何を言っても上手く伝わらないので、自分の表現力を省みて改善しようと努力をするのですが、どうにも話が合わない。むしろ、こちらの話を聴いていないのではないか?と思えるような状態が続きました。ここで、「この人は頭の回転が遅い」だったり「人の話を聴かない人」というラベルを貼ることは簡単でしたが、少し違った視点でしっかりと状況を見定めようと思い立ちました。すると、私と同世代のその方に対して全くそんな視点でみていなかったのですが、その方は、聴力に課題があり、一定の周波数の音が聞こえにくい性質である、ということがわかりました。要は、本当に私の声が届いていなかったのです。私の声の周波数と、その方の耳の相性が悪かっただけなのです。意見や想いそのものの相性が悪いわけではありませんでした。

ここで、もし私が「この人は頭の回転が遅い」「人の話を聴かない人」とラベルを貼ってしまっていたら、どうなっていたでしょうか。きっと、お互いの想いは近いものだったにも関わらず、何となく疎遠になったり、むしろ喧嘩別れをしてしまったかもしれません。

これは自分自身にも当てはまります。自分は○○だからと余計なラベルを貼ることで、自分の可能性を狭めてしまっていることも考えられます。例えば「自分は朝に弱い」というラベルを貼り、本当は体を鍛えたり、資格の勉強をする時間を取れないでいたとしましょう。朝に生産的な活動をしたいのに「朝に弱い」というラベルを自分に貼っているので、可能性が拓かない状態です。でもこれ、実は「朝に弱い」のではなくて、寝る前にいじっているスマホが原因である場合もあります。就寝2時間前からスマホをいじらないように習慣づけたことで、朝のパフォーマンスが劇的に上がった仲間の話もあります。

適切なラベルと、そうでないラベルがあります。むしろ、ラベルそのものが要らない場合も多々あります。思い込みによって、自分やお子さまの可能性を狭めていないか振り返る時間を取ってみては、という提案です。

今月も、よろしくお願いいたします。

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この投稿の趣旨

10,000時間の法則、というものがあります。

ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。

私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。

歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。

そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。

世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑

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経営参謀(顧問参謀)として、これまでに700の中小企業・法律事務所・税理士事務所・社会保険労務士事務所・司法書士事務所・学校法人などの経営を支援してきた、
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