PTA会長としてのスピーチ

PTAはホッカイロ - 2学期最後の定例運営委員会 PTA会長挨拶

2015年12月7日
PTA 定例運営員会にて

2学期、最後の運営委員会です。今学期もPTA活動に大きくお力添えをいただき本当にありがとうございます。会員、そして役員のご尽力があるからこそ、本会は化学反応を起こし続けることができます。衷心より感謝の意をお伝えします。本当に、ありがとうございます。

思えば、私のPTAとの関わりはひょんなことから始まりました。自身の第一子が小学校入学するよりも前から、動きは始まっていました。本校のPTAは他校とは違い「指名委員会」のようなものがないため、会長は次期会長を自分の手で探してこなければなりません。それはもう、必死です。私も次のことを考えると緊張感が漂いますが、それはさておき、ネガティブな意味ではなく言葉の通りに幸か不幸か、入学と同時に私のPTA会長候補として動きは始まりました。

PTAって、ホッカイロみたいな存在だと思うんです。

あれば、身体をほんのり温めてくれる。ロシアなどの局地に持っていけば、ものっすごく喜ばれる。でも、なくても世の中は成り立ちます。別の表現で言えば、もしかしたらPTAは七味唐辛子かもしれない。蕎麦屋にあったら嬉しいし、ないと寂しい。

ホッカイロのない冬、七味唐辛子のない蕎麦屋。それはそれで成立します。でも、ちょっと寂しい。誰かにとって必要な存在なら、そしてそれが子どもたちにとって「有意義である」という存在ならば、会は存続し続けた方が良いのではないかと思います。子どもたちをそっと温める存在として。

そこで問題となるのが、その拘束力です。PTAって、インターネット世論などからみれば、どちらかと言えば敬遠される組織だと捉えられています。関われば時間はとられるし、時には忙しいし、それはそれで、仕方ないでしょう。当然の捉えられ方。

でも。
どうせ人が関わってこそ存在し得る団体ならば、少しでも楽しくてかっこいい(かわいい)存在でありたいと思うのです。序破急(じょはきゅう)という言葉があります。本来は雅楽の言葉。曲を構成する三つの要素を表します。「序」が無拍子かつ低速度で展開され、太鼓の拍数のみを定めて自由に奏され、「破」から拍子が加わり、「急」で加速が入り一曲三部を構成します。私の会長職の任期は、万事が上手く運んだとして3年間。昨年が「序」の年。今年は「破」の年。来年度は「急」の年に入ります。(あくまで、総会決議が前提の話です。例え話です。)

「グリーンバード」という団体があります。ゴミ拾いボランティアのNPO法人です。ただゴミを拾って街をきれいにするという団体ですが、飛躍的に会員数が伸びています。ここの代表者から直接、話を聴いたことがあります。彼が推し進めてきたこと。それは「やるのが当たり前なんだから、みんなでやろうよ」という呼びかけではなく、「いかにかっこよく、人に訴求できるか」という点で会員を募っていったこと。つまり、「かっこいいか、かっこよくないか」で、会の繁栄衰退は決まると彼は考えている、ということ。

義務感ではなく、人が進んで活動に参加したくなるような団体として、PTAをリ・デザインしたとき、そこにはどんな未来が待っているのか。真剣に考えています。

何かアイディアをお持ちの方、思いつきのレベルでも大丈夫です。「小さなアイディア」と思っているようなものでも、こっそり教えてください。(もちろん、こっそりでなくても大丈夫です。)アイディアは「種」です。小さな種でも、ジャックと豆の木のような巨大な木が育つ可能性を秘めています。力を、貸してください。子どもたちにとって、そして親と先生にとっても、より有意義な存在であり続けるために。

今日のメッセージは、芸人さんがいれば「真面目か!」とツッコミが入るかも。
でも、たまには良いですよね。

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この投稿の趣旨

10,000時間の法則、というものがあります。

ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。

私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。

歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。

そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。

世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑

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