PTA会長としてのスピーチ
「当たり前」でないパーマの話 - 卒業式 PTA会長祝辞
2017年3月24日
卒業式にて
ティル・ハーミンジュ。本日は、おめでとうございます。
今のは、アイスランド語で「おめでとう」という意味です。
なぜ、アイスランド語を話したのか、理由は後でわかります。
保護者の皆さま。本日は感慨深い日として迎えられたことと思います。
心から、祝意を表します。おめでとうございます。
これからも、地域の大人、地元の大人として、
温かい目で子どもたちを見守っていただけましたら幸いです。
７６名の卒業生の皆さま。
本日は、本当におめでとうございます。
お祝いの言葉として「当たり前」の話をします。
20代の頃、少しきつめのパーマをかけたことがありました。
かけた途端に、見た目が悪くなったのか、
コンビニの店員さん、レストランの従業員さんの態度が、
一気に悪くなりました。
これは「人は見た目で人を判断する」という話ではありません。
「当たり前」の話です。
思いました。ああ、そうか。
コンビニの店員さんが気持ち良い対応をしてくれること、
飲食店で望んだ速さで料理が出てくることは、当たり前ではないんだな、と。
家で、保護者の方が料理をつくってくれること。
学校で、先生が勉強を教えてくれること。
仲の良い友達と、明日も仲良く遊べること。
これらは、当たり前のことではありません。
冒頭でアイスランド語で挨拶をしましたが、
私がこの祝辞を日本語で話すことだって、
当たり前のことではありません。
まだ記憶に新しい、東日本大震災。
被災者の方も、きっと当たり前のように
今日と同じような「明日」が来ると思っていたはずです。
今日は、昨日の続きではありません。
明日が今日の続きになることは、当たり前のことではありません。
じゃあ、私たちが「当たり前」と思っていることは何なのか。
それは「起こる確率の高い奇跡」が
連続して起こっているだけです。
確率の高い奇跡が、起こり続けている。
このあと、体育館を出れば、
多くの人が「おめでとう」という声をかけてくれると思います。
でも、それは当たり前のことではありません。
みんなが積み上げてきた、6年間の良い行いによって結晶化されたものです。
みんなが良い背中をみせ続けてきたからこそ、
在校生も心から「おめでとう」と言えます。
ぜひ、それに対して「ありがとう」という言葉を返してほしい。
当たり前のように起こっている奇跡を、
当たり前と思わずに、感謝の気持ちを持って受け止める。
これができると、人生の可能性は大きく広がります。
当たり前のようにみえることは、
確率の高い奇跡が起き続けているだけ。
これから進む先でも、時に、このことを思い出して、
新しい「感謝」を見つけてくれると嬉しいです。
みんなが体験している奇跡を、喜んで受け止めてほしい。
結びに。卒業生の巣立ちへの祝意と共に、
卒業生とその保護者の方、お身内の方、支えてくださった地域の方、
先生方や学校関係者の方の更なるご活躍を祈念して、
祝辞とさせていただきます。
本当に、おめでとうございます。
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この投稿の趣旨
↓
10,000時間の法則、というものがあります。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。
私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、（東京23区の、とある）区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。
歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。
そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います（著作権は放棄していません）。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。
世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑
卒業式にて
ティル・ハーミンジュ。本日は、おめでとうございます。
今のは、アイスランド語で「おめでとう」という意味です。
なぜ、アイスランド語を話したのか、理由は後でわかります。
保護者の皆さま。本日は感慨深い日として迎えられたことと思います。
心から、祝意を表します。おめでとうございます。
これからも、地域の大人、地元の大人として、
温かい目で子どもたちを見守っていただけましたら幸いです。
７６名の卒業生の皆さま。
本日は、本当におめでとうございます。
お祝いの言葉として「当たり前」の話をします。
20代の頃、少しきつめのパーマをかけたことがありました。
かけた途端に、見た目が悪くなったのか、
コンビニの店員さん、レストランの従業員さんの態度が、
一気に悪くなりました。
これは「人は見た目で人を判断する」という話ではありません。
「当たり前」の話です。
思いました。ああ、そうか。
コンビニの店員さんが気持ち良い対応をしてくれること、
飲食店で望んだ速さで料理が出てくることは、当たり前ではないんだな、と。
家で、保護者の方が料理をつくってくれること。
学校で、先生が勉強を教えてくれること。
仲の良い友達と、明日も仲良く遊べること。
これらは、当たり前のことではありません。
冒頭でアイスランド語で挨拶をしましたが、
私がこの祝辞を日本語で話すことだって、
当たり前のことではありません。
まだ記憶に新しい、東日本大震災。
被災者の方も、きっと当たり前のように
今日と同じような「明日」が来ると思っていたはずです。
今日は、昨日の続きではありません。
明日が今日の続きになることは、当たり前のことではありません。
じゃあ、私たちが「当たり前」と思っていることは何なのか。
それは「起こる確率の高い奇跡」が
連続して起こっているだけです。
確率の高い奇跡が、起こり続けている。
このあと、体育館を出れば、
多くの人が「おめでとう」という声をかけてくれると思います。
でも、それは当たり前のことではありません。
みんなが積み上げてきた、6年間の良い行いによって結晶化されたものです。
みんなが良い背中をみせ続けてきたからこそ、
在校生も心から「おめでとう」と言えます。
ぜひ、それに対して「ありがとう」という言葉を返してほしい。
当たり前のように起こっている奇跡を、
当たり前と思わずに、感謝の気持ちを持って受け止める。
これができると、人生の可能性は大きく広がります。
当たり前のようにみえることは、
確率の高い奇跡が起き続けているだけ。
これから進む先でも、時に、このことを思い出して、
新しい「感謝」を見つけてくれると嬉しいです。
みんなが体験している奇跡を、喜んで受け止めてほしい。
結びに。卒業生の巣立ちへの祝意と共に、
卒業生とその保護者の方、お身内の方、支えてくださった地域の方、
先生方や学校関係者の方の更なるご活躍を祈念して、
祝辞とさせていただきます。
本当に、おめでとうございます。
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この投稿の趣旨
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10,000時間の法則、というものがあります。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。
私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、（東京23区の、とある）区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。
歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。
そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います（著作権は放棄していません）。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。
世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑
