PTA会長としてのスピーチ

子どもが「自信ない」と言ったとき、どう返す? - 2学期最初の定例運営委員会 PTA会長挨拶

2014年9月2日
PTA 定例運営員会にて

いつもPTA活動にご尽力をいただき、ありがとうございます。夏休みが明けました。子どもたちにとって思い出深いものになっていたら嬉しいな、と思っています。夏休みはじめの子ども集会においても、成功に導いていただき、ありがとうございます。

さて、いつも「ひとつ前の運営委員会」からの振り返りだけの挨拶では面白くないなと思い、今回から何かしらのテーマに沿って挨拶できればと思っています。私は事業の一環で子育て支援メディアを運営していました。全国のママさん、4,000人に読まれているメルマガを執筆していたこともあり、その中から、特に反響の多かったものも含めてお話しできればと思います。

今日は「自信」について話します。

親であれば「子どもを自信の溢れる人間に育てたい」と思っている方も多いかと思います。子どもが「自信がない・・・」というと、親としても応援して、勇気づけたくなります。ただ「自信」というものについて、きちんと定義づけができていないと勇気づける方向性を誤り、反って「自信のない人間」に導いてしまうこともあります。

自信とは、何でしょうか。

多くの場合「物事を100%成し遂げる自分を思い描けるか描けないか」といった描写に「自信」という言葉が使われているように感じます。逆上がりができる自信、テストで良い点を取る自信、試合に優勝する自信。

でも、この定義づけは、本人にとってあまり良くない結果をもたらすことが多いと感じます。100%成し遂げられないと「自信喪失」の状態になって、精神的に参ってしまう恐れがあるからです。

では「自信」をどう定義づけると良いのでしょうか。

自信とは、文字通り「自分を信じる力」です。どんな困難があっても自分は乗り越えることができる、失敗してもそれをバネに次に繋げることができる、と自分を信じることです。

物事に100%はあり得ません。世界に「絶対」はありません。だとしたら「100%成し遂げる自分」ではなく、「どんなことが起こっても自らの力で乗り越えられる自分」を信じてあげた方が、よっぽどポジティブで、建設的であると思うのです。

つまり、極論ではありますが、学芸会で魅力的な役をもらった子どもが「私、自信ない・・・」と言ったとしたら。「大丈夫。あなたなら失敗しないでできる」ではなく、「大丈夫。あなたなら、どんな状態になってもやり遂げられる」と伝えてあげられるかどうか、ということです。台詞を間違いなく言うことではなく、間違えたとしてもあなたは魅力的に舞台に立ち続けることができる、と伝えられるか。

成功の対義語は、失敗である、という人もいます。でも、成功の反対は「行動しないこと」です。行動するからこそ失敗があり、成功があります。電球などの家電だけでなく、発電から送電までを含む電力の事業化に成功したことが最も大きな功績とされる、エジソン。こんな逸話があります。エジソンは、電球を発明するまで一万回失敗したと言われています。ある記者に「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね」と訊かれたエジソンは、「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」と言ったといいます。

子どもを力づけ、勇気づけられる環境づくりに邁進したいと思います。今月も、よろしくお願いいたします。

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この投稿の趣旨

10,000時間の法則、というものがあります。

ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。

私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京都23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。

歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。

そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。

世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、このまま文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑

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